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  • 2014.10.01掲載

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マンション生活はじめの一歩

◆風通しのよいコミュニティの形成

引越し後の挨拶を済ませたら、いよいよ念願のマンション生活が始まります。ご近所と必要なときに助け合える関係を築き、充実したマンション生活を送るために押さえておきたいポイントがあります。

1)管理規約や使用細則を守る
分譲マンションで複数の区分所有者が快適に生活するには、全員が守るべきルールが必要になります。それぞれのマンションの実情に合わせて、共用部分の維持管理や生活上のルールを定めたものが管理規約です。またバルコニーの使用方法や駐車場・駐輪場の利用、ペット飼育の詳細、楽器の演奏時間制限、ゴミ出し日など、管理規約の中の一定の事柄をより細かく定めたものが使用細則です。ルール違反は近隣トラブルの原因になるため、規則をしっかり守りましょう。

2)秩序を乱す人には「共同体」で対応する
ゴミ出し日を間違えたり、分別しないで出したりする人など集団生活の秩序を乱す人がいた場合、文書などで呼びかけをします。その際、個人的に行うのではなく、管理組合という「共同体」として意見を代弁してもらうようにしましょう。

3)総会に出席する
総会とは区分所有者が参加する集会のことです。マンションの管理や使用についての問題は総会で決められ、決議されたことは規約に書いてあることと同じ効力をもちます。決議に賛成した人はもちろん、反対した人、総会に出席しなかった人、これから住む人も決まったことに従う義務があるため、出席するようにしましょう。

4)自治会やコミュニティに参加する
自治会とは地域に住む人がお互いに支え合い、日常生活に必要な情報交換や安全確保などを行い、暮らしをより快適にするために協力し合う自治組織です。加入は任意で、ゴミステーションの設置や管理、イベント、防犯パトロール、防災訓練、子どもや高齢者の見守りなどを行っています。
また、50人以上が居住するマンションでは、消防訓練と避難訓練を実施するように義務付けられています。積極的に自治会や管理組合のイベントに参加することで、近隣住民とのコミュニケーションも円滑になり、地域の防災・防犯力のアップにつながります。
防災訓練と合わせて、非常食を用いた炊き出しや芋煮会、飲み会などのイベントを実施している管理組合や自治会もあります。食事を交えたイベントは、お子さんから年配の方まで参加しやすく、気持ちが自然とほぐれます。会話が弾むとお互いの距離がぐっと縮まるだけでなく、快適な生活を送るための話し合いの場になります。

◆よくある質問 Q&A

Q:ゴミ出しのルールとマナーを教えてください。
A:各市町村によって異なりますが、一般的には「燃やせるゴミ」「燃やせないゴミ」「びん」「缶」「ペットボトル」などに分別し、決められた曜日にゴミ置き場に出します。
当日の朝、決められた時間内に出さなければならないマンションもあれば、24時間ゴミ出し可のところもあります。
いずれにしてもその住んでいる地域やマンションによってルールが異なるため、マンションの使用細則や掲示板を見たり、管理員に確認したりしましょう。
時間外のゴミ出しや不法投棄は、建物の使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為となり、トラブルに発展してしまうこともあります。管理組合がゴミ置き場のドアの開閉を鍵で管理していたり、ゴミ出し時間の厳守を求めるチラシを配布したり、マナー違反を予防するための措置をしっかり講じているマンションもあります。