トップページ > 連載 > 専門家による施工事例 > 【玄関+土間のワークスペース】の効果でより広い空間に見せる
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  • 2014.07.01掲載

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1970年代のマンションを蘇らせる!

築年数が経過しているマンションで昔ながらの間取りを変更して、現代のライフスタイルでに合わせた、広く明るい空間にリノベーションした事例をご紹介します。特徴としては、マンション内では珍しく玄関の隣に広い土間のワークスペースを作ることで広く見せる効果をもたらしています。

◆ベースは、広くてシンプルな空間

間取り 神奈川県にある30歳代ご夫婦が暮らす、築33年・72平方メートルの昔ながらの間取りですが管理の行き届いたマンションです。元々は、和室1部屋、洋室2部屋とダイニングキッチンというオーソドックスな3DKの間取りでした。オーナーご夫婦からはシンプルな空間で、できるだけリビングを広く取りたいとのご要望がありましたので、DKとベランダ側の2部屋をつなげ1つにして、3DKを2LDKにする大幅な間取り変更のリノベーションです。

◆光が差し込み、風が循環する道筋を作る

広々としたリビングにはベランダ側の窓から明かりが差し込み、より明るい空間にします。また空間を広くすることで、窓を開けると室内全体に風が流れるようになります。 広々としたリビング

寝室の扉は、横幅が2倍程度ある引戸に。リビングからの風と光が入り込んできます。 さらに寝室の入り口の引戸は通常の2倍程度の幅とし、リビングからの心地よい風と光が寝室全体に届くようにもしました。

◆マンションなのに広い土間!?

白を基調としたオリジナルキッチン。作業台とレンジフードはメンテナンスのしやすいステンレスのヘアライン仕上げとしています。 玄関は、左手にあるワークスペースまで土間をつなげて、広く見せるように工夫しています。マンションなのに玄関とつづく土間があり、狭さを感じさせません。

ワークスペースは作業台や収納棚の他に、奥様のご趣味である陶芸の窯を置けるような空間にしました。この部分は、元は洋室でしたので大きな窓があり、そこからの外光が隣接する部屋にも届くように内壁にも窓を取り付け、閉鎖感を払拭しました。

◆シンプルな中に、挿し色を加える

自転車の置けるモルタルの玄関土間。正面の壁の上部はガラスとし、リビングがの天井が見えています。扉を開けると視線が抜けることで空間の広がりを感じることができます。 ベースはナチュラル色のフローリングと真っ白な壁・天井で構成し、各部屋の1面にだけ好きなカラーをポイントとして用い、空間全体に柔らかさと楽しさを演出しました。

リビングの壁面収納には淡い黄緑色を選んで、さわやかな印象に。窓からの外光との相乗効果で、室内をより明るくしてくれます。

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リノベる株式会社

①物件探し ②設計・施工 ③リノベーション専用ローン、を一つの窓口で提供するリノベーションのワンストップサービスを提供しています。 全国9か所(仙台、群馬、東京、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡、熊本)のショールームではリノベーションしたマンションの一室を体験することができます。