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  • 2013.10.01掲載

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大阪府茨木市のマンション管理組合が地域の夏祭りに参加

今回取材に訪れたマンションの外観 入居が始まって30年以上が経ち、現在800世帯余りが生活する大阪府茨木市水尾にあるマンション。管理組合と居住者で構成される自治会が入居当初から設立され、居住者のほとんどが自治会に加入しています。現在まで管理組合と自治体が一体となって活発に運営されています。

◆居住者サービスが周辺住民にも拡大

同マンションの管理組合は、同敷地内にある管理棟の2階を多目的室として開放、講師やインストラクターを内外部から招き、英語・ヨガ教室など開催しています。生徒は居住者のほか、周辺住人も多数参加するなど盛況で、地域活動のコミュニケーションの場になっています。

居住者と周辺住民が集う多目的室 多目的室の利用については当初、管理組合の理事会で審議され、入居者サービスの一環として居住者の健康増進やスキルアップを目的とした内容での教室の開催が決定した後、周辺住民の参加も可能となりました。その結果、「参加者の互いのコミュニケーションの場としても利用されるなど相乗効果も生まれ出した」と永里和茂同マンション庶務長。

◆マンションがある地区のイベントには積極的に参加

今年8月2日・3日に行われた水尾まつりに参加 同マンションの居住者たちは、水尾小学校校区で開催する行事にも積極的に参加しています。8月2日・3日、同小学校の校庭で実施される「水尾夏祭り」では、PTAや青少年健全育成会など8つの団体で形成する各団体連絡協議会が中心となってやぐらを組んだり、屋台の出店準備、盆踊りや和太鼓、神輿などすべて自主運営で行われています。

今回の夏祭りには、「周辺地域とともに協力して、当マンションもその一員として当自治会が中心となって飲料コーナーの専用屋台を出店、店には多数の人が訪れてくれて、とても盛況でした」と西村有一同理事長は言います。

その他、秋には同地区の青少年健全育成会が中心となって開催する「地区体育祭」、地震・台風を想定した「防災訓練」、ソフトボールや3点バレーボールなど地区対抗戦によるスポーツの祭典「地区レクレーション大会」、地域の子供の見守りやその他防犯パトロールを目的とした青色回転灯を装備した軽自動車による「自主防犯パトロール」を毎月実施するなど、地域と協働で取り組んでいます。

また、地域活動として同マンションの自治会では月1回の美化活動を実施し、居住者が中心となって敷地内の清掃を行います。11月には市内一斉清掃が実施され、通常の清掃範囲を拡大して敷地外での清掃活動にも参加しています。さらに水尾小学校とマンションの間に流れる高瀬川の清掃にも参加し、堤防の草刈やプランターに植えられた花の水やりなどの作業を行います。

「自治会では各種行事には回覧板などで参加者を募り、毎回、幅広い年齢層から申し込みがある」と前岡繁雄同設備長。居住者たちが積極的に参加しているのも、地域との連携がうまく運営されているからでしょう。

◆周辺の町会とマンション自治会がうまく協力し合っている

写真左から前岡氏、西村氏、永里氏 こうした地域活動の拠点として「水尾コミュニティセンター」が活用されています。各種行事に関する打ち合せや連絡、勉強会などに管理組合・自治会の関係する担当者が出席し、周辺地域の自治会の担当者と協議しています。

「年間の行事を通して無事、成功に終わるには周辺町会との協力関係が必要不可欠。それぞれの立場を踏まえ取り組んでいくことがこれからも大切だ」と管理組合の3氏は言葉を揃えて言いました。