災害時の応急手当

地震などの大きな災害が発生した時、多数の負傷者が瞬時に発生します。あわてずに適切な応急手当を行えば、症状を軽くすることができます。いざという時に役立つ応急手当をおぼえておきましょう。

外傷の手当

  1. 傷口が汚れていたら、きれいな水で洗い流します。
  2. きれいなガーゼや布などを当て、包帯を巻きます。
★頭部外傷は、頭皮に血管が多くあるため、出血量が多く、皆さん驚きますが、慌てないで指で創縁(傷口の縁)を圧迫し、止血します。
直接圧迫止血法
清潔なガーゼ、ハンカチ、シーツなどを直接傷口に当て、手のひらで圧迫します。
<注意>
  • 古いクギを刺してしまうと、化膿したり、破傷風にかかる恐れがあります。すみやかに医師に診てもらってください。
  • ガラスが奥深く刺さってしまったら、血管などを傷つける恐れがありますので、抜かずにそのまま医師に診てもらってください。
  • 子供は少量の出血でもショックに陥ることがあります。応急手当後は、すみやかに医師に診てもらってください。

打撲などの応急手当

打撲
  • 特に骨折や皮膚に傷などがない場合は、患部に湿布薬を貼ります。
  • 湿布薬がない場合は、氷のう、またはぬらしたガーゼやタオルをひんぱんに 替えて冷します。
ねんざ・脱臼
  • 患部に湿布薬を貼って冷します。
  • 湿布薬がない場合は、氷のう、または、ぬらしたガーゼやタオルをひんぱんに替えて冷します。
  • 患部の関節を動かさないように、三角巾、ふろしきなどを使って固定します。
<注意>
  • ねんざは、骨折と見分けにくい場合もあります。骨折かどうか迷ったら、骨折の応急手当を行ってください。
  • 脱臼と思われる場合には、自分で無理に元に戻すと、神経や血管を損傷させるので、行わないでください。
  • 応急手当てを行ったあとは、医師に診てもらってください。

心肺蘇生法

人工呼吸や心臓マッサージなどの心肺蘇生法は正しい知識を身につけるため に、応急手当の講習会を受講しましょう。 詳しくは最寄の消防署にお問い合わせください。

骨折の応急手当

骨折の見分け方

骨折の時は、激しい痛みを訴えていたり、はれがひどくなります。
手足が極端に変形していたら、明らかに骨折です。

脚部の骨折
  1. 衣類や靴は脱がすか切り開きます。
  2. 骨折した部位が動かないように、脚の両側に関節より長い副木を当てます。
  3. 体と副木の間には、タオルなどの当て物をします。
  4. ガムテープでとめたり、タオルなどで縛って固定します。
  5. 骨折した部分は低くしないようにして、安静を保ちます。
上腕部の骨折
  1. 副木を当てて骨折部位の上下を固定します。
  2. 三角巾で吊ったあと、更に胸部に固定します。
副木になるもの
週刊誌、ダンボール、傘、杖などが副木として利用できます。
<注意>
  • 骨折かどうか迷ったら、傷口の手当をしたあと副木で固定してください。
  • 骨が露出していたら、不潔な手で触れないように注意してください。
  • 副木は、痛みが増すような位置ではなく、楽な位置で固定してください。
  • 副木が傷口に直接触れるようならば、きれいな布を当ててから、使ってください。
  • 神経を傷つける恐れがあるので、患部をむやみに触れないでください。

やけどの応急手当

  1. やけどをした場合には、痛みが取れるまで清潔な流水で充分に冷します。顔 など流水で冷しにくい場所は、水でぬらした清潔なガーゼやタオルをひんぱ んに替えて冷します。
  2. 服を着ているところをやけどした場合は、服の上から充分に冷した後、服を ハサミで切り取ります。冷したあと、清潔なガーゼかタオルなどで、おおい ます。

クラッシュシンドローム(挫滅症候群)とは

クラッシュシンドローム(挫滅症候群)とは、長時間、身体が圧迫された場合に筋肉の組織が破壊され、その破壊された筋肉から発生した有毒な物質が、圧迫が解けた後に、血液中に溶け出して全身にまわる症状をいいます。
  • 発生した有毒な物質が腎臓の機能を低下させ、あるいは、突然、心停止をひきおこしたりします。
  • 長時間身体の一部でも圧迫が加わった場合には、全身の症状が軽く見えても、暗赤色の尿が出たり、腫れたり、感覚がなくなっていたら、すみやかに 医師に診てもらってください。
参考資料:災害時の応急手当(東京都健康局)